スタッフ-- 本日は宜しくお願い致します。
土山さん どうぞ宜しくお願い致します。
-- 土山さんは仕事を始められてどれ位ですか?
一昨年の7月19日に登録致しましたので、一年半ぐらいでしょうか。
-- それではまだそんなに長くはないのですね。
そうですね。最初は銀座で放映のマネージャーさんに声をかけて頂いて、それがきっかけで始めたんです。
-- そのときの印象は?驚かれましたか?
以前にたまたまそういうお仕事をしている友人の話を聞いた事があって、「あー、そういうお仕事もあるんだなー」って、頭の何処かに入っていたものですから。それほど違和感も無く始める事が出来ました。
元々父の仕事の関係で、東映の撮影所なんかには小さい頃から行く機会がありましたので、とても懐かしい気持ちで親近感もありました。また、タレントさんのお仕事には興味もありましたし、憧れもありましたね。
スタッフ-- そうでしたか。それでは他の方々よりは、わりとすんなり馴染む事が出来た訳ですね。
土山さん そうですねえ。それでも芸能のお仕事以外で雑誌に掲載して頂いた事は何度かありましたが、本格的にやった事はありませんでしたから。
-- それでは放映に入って始めてのお仕事は?
三谷幸喜監督の「THE 有頂天ホテル」です。
-- 最初の撮影の印象は?
そうですね、本当にラッキーな事に、最後のカウントダウンパーティーのシーンに参加させて頂いたんですね。演技の勉強は全くしていなかったのですが、私は普段テーブルセッティングやマナーの教室をやっているものですから。パーテイーの時にどう振舞うか等を授業でもやっておりましたので、パーティーはそういう意味で大好きな場所というか、得意分野でした。そんな気持ちもちょっぴりありまして、楽しかったです。
助監督さんから指示を頂いたり、最後の方では三谷監督がモニターの前からお出になってきて直々に教えてくださったり。本当に初めての仕事にしては、かなり貴重な経験をさせて頂きました。
スタッフ-- 緊張されましたか?
土山さん緊張はそんなにしなかったのですが、とにかくセットも素晴らしくて、この空間にいられること自体、わ~~、すごい!!って感動してしまいました。
収録の時はつま先が細いミュールを履いて長時間撮影していたのですが、撮影の次の日の朝、足がかなりむくんでしまっていました。収録中はとにかく楽しくて夢中でしたので、足の痛さなんて全く気付かなかったんです。それだけに朝起きてびっくりでした。(笑)
本当に時間を忘れて楽しみましたね。
別の映画の仕事でも着物を着せて頂いて、立っているのも辛いぐらい帯をかなりきつく締められた事があったんです。実際撮影現場というのは、疲れると言ったら疲れる事も沢山ありますが、私はなるべくポジティブに考えて、何か自家発電と言うんでしょうか、良い事をして楽しもうと思うんです。例えば、俳優さんが素敵だなあとか、セットも素晴らしいなあとか、寒い時には「この後何食べる?」なんて、温かい食べ物を言い合ったり。なるべく良い気持ちでいるようにしています。自己暗示じゃないですけれど、良い気分でお仕事をしています。
-- 今俳優さん素敵だな、とおっしゃいましたが、どなたか例に挙げられる方はおられましたか?
はい、先程申しあげました有頂天ホテルの三谷監督も、すごく腰が低くていらして、全く偉ぶらないし、本当に一生懸命やっていらっしゃる事が伝わってきました。やさしくて素敵だなーと思いました。
出演されていた香取慎吾さんも、ギターを弾きながら歌うシーンがあったのですが。後から聞いたら普段はお弾きにならないようなのですが、姿は見えないけれども、香取りさんが歌の練習をされていたんです。その現場はスタッフも含めると200人ぐらいの大所帯だったのですが、かなり皆さんも疲れてきて、だんだん緊張感が途切れそうになった時に、香取さんの歌声がドーム全体を包み込むというか。役所広司さんや著名な俳優さん方も、香取さんの歌声を聞いて思わず微笑んでしまった場面もあって。
-- そのような場を経験するなんて、なかなか出来ないですよね。
そうですよね。本当に癖になりそうです(笑)。
スタッフ-- 大変な思い出は?
土山さんそうですねぇ、「ラブコン」という映画の撮影で、それは夜8時か9時集合のナイトロケだったのですが、終わったのが朝の5時45分だったんです。クリスマスのイルミネーションのシーンで、その撮影は一晩中ストーブが一つも無い状態で行われました。お弁当も凍るような本当に寒い中でのお仕事だったんです。
12月の撮影でも薄着で大変だったのですが、主演の小池徹平さんの横で、スタイリストさんが面白いギャグをおっしゃって。それに小池さんがお笑いになって、みんながどんどん盛り上って、最後には小池さんがWATの曲を歌って下さったんですね。もう誰もが寒さと疲労に負けそうなロケで、小池さんは私達より、もっと薄着でしたから、もっと大変だったと思うのですが。ここで俺がひっぱるぞーっていう気持ちが凄く伝わってきました。辛い仕事もありますけど、その分ご褒美も頂いているような気がして。辛いからこそ余計に良さが伝わるという事を感じました。
-- 土山さんは他にもお仕事を持たれているとのことですが、登録してから放映のお仕事はどの位されましたか?
はい、仕事もしており、お引き受け出来ない場合もありますので、大体20から30件だと思います。
-- どんなお仕事が多いですか?
映画やドラマの仕事が多いです。どのジャンルもそれぞれ楽しいのですが、私は中でも映画が好きなんです。映画は半年間とか時間をかけて物づくりをしますが、私は時間をかける事はいとわないし、その現場に居られる事が幸せですので。本当に楽しいです。
スタッフ-- 土山さんの周りの方は応援してくださっていますか?
土山さんはい。皆さん楽しみにして下さっています。年賀状のやり取りしかしていないような、大学とか高校の同級生も連絡をくれて、「何何見たよ~!!」とか声をかけて下さる方もおいでです。とても嬉しいですね。新しい出会いも多いですが、一度少し遠のいてしまったお付き合いも、また戻ってきたり、とにかく人と接する機会が更に増えて嬉しいです。
-- 土山さんはテーブルマナー教室の先生という事ですが、そういったマナーの面から見て、このお仕事は放映に登録している若い方々にも良い影響を与えていると思われますか?
そうですね。撮影現場での有名人の方々の気配りとか、心づかいを拝見する機会があるじゃないですか。そういう事で「ああ、やっぱりスターになる方はこういう所にも気遣いをされるんだなー」といったように、とてもお勉強になりますね。
-- 今後チャレンジしたい仕事はありますか?
そうですね、どうでしょうか。やっぱりどんな作品でも参加させて頂けるというのは嬉しい事ですね。映画の撮影に使って頂けるのであれば、パーティーのシーンなんかは特に!!(笑)普段からリハーサルしておきますので、やらせて頂きたいですね。
スタッフ-- 皆さんにメッセージは?
土山さんご縁があって放映プロジェクトに入れて頂き、撮影現場に出して頂いて、有名人の方に心がときめくというのは勿論なのですが、作品が出来上がるには、スタッフの方々一人一人がいて、初めて成し得るもので、私達もその一員だと思うんですね。ですから、有名人だからきちっと挨拶をして、ADさんだから知らん顔、というのではなく、全てがご一緒させて頂いている所帯というか、そういう気持ちを持ってやらせて頂くと、何か、とても得るものが多いような気がします。
カメラに写っていない時間も大切に出来ればいいなと思います。
-- 放映に登録して良かったなと思う事は?
そうですね。やはり普段出来ない経験をさせて頂けるという事が一番ですかね。あとは、普段私は皆さんの前で(教室で)お話させて頂く時に、映画の内容等はお話出来ませんが、有名人の方々の、こんな素敵なところがあった、というお話をさせて頂いたり、普段教室でも勉強している“おもてなし”の部分を、映画で役に立てたりも出来るので、相互作用というか、お互い相乗効果で良い事が重なっているような気がしますね。ありがとうございます!
